類いまれな語學センスと好奇心を持つ青年・伊嶋壯多が、通詞だった父の失蹤の謎を追って、江戸から國際都市の長崎へやって來たことで展開する本作。長崎ならではの密輸事件が発生し、謎の男・神頭有右生(こうずゆうせい)の登場によって壯多が思いがけないたくらみに巻き込まれていくさまが描かれる。